2010年3月30日火曜日

適正在庫を維持する理由

明日は薬価改正前最後の日。必要以上に在庫を削ると欠品の恐れがありますが、適正在庫くらいには減らさないといけない。できれば普段からやっておかないといけないんですが^^;

ところで、「適正在庫を維持する理由」って何でしょう?


会計的に言うと「手元流動性を確保するため」
要するに資金繰りですね。

例えば現金が1000万円あって、ここから800万円分商品を購入する。
(現金200万、商品800万)
10%の利益を乗せて、商品をすべて売り切ったとすると
(現金1080万、商品0)

ただ、商品はすぐ売れるわけではありません。営業している間、家賃や人件費、その他販売管理費がかかります。それはもちろん現金で払うので、どうしても手元に現金が必要。

例えば商品800万が売れる前に、300万の支払いが発生すると危険。倒産とは、現金がなくなって支払いができない状態のことをいいます。

なので、在庫は適正ラインを維持しなければなりません。多すぎると資金繰りが悪化するし、少なすぎても売上につながらない。


では、適正在庫とはどれくらいか?それは業態によっても違うし、成長期か成熟期かによっても違います。各店舗の月間売上の何%が適正か、各自で判断されたし。


一般的に、成長期にあり、売上のコントロールがある程度可能な場合、在庫は多めにもつべきと言われています。欠品はチャンスロス、CSの低下を招きます。

ですが、薬局のように売上のコントロールが困難で、成熟期にあり必要な在庫量の目処がつきやすい場合、在庫は少なめにすることが可能。もちろん、欠品してもいいとは言いませんが、多めに持つメリットは少ない。

無駄に在庫を抱えても製薬メーカーが喜ぶだけ。何より、期限切れで捨てた場合丸損です。


在庫は抱えるな、回せ!