2010年6月8日火曜日

ジェネリック医薬品の使い勝手がよくなりました

今更ですが4月の法改正で、後発品(いわゆるジェネリック医薬品)の使い勝手がよくなりました。具体的に言うと、規格や剤形が違っていても変更OKに。

例えばガスターD錠20mgの処方がきたとき、以前なら選択肢は、ファモチジンD錠20mg「○○」しかありませんでしたが、今なら

ファモチジン錠10mg「○○」を2錠
ファモチジン錠20mg「○○」を1錠
ファモチジンD錠10mg「○○」を2錠
ファモチジンD錠20mg「○○」を1錠

どれを選んでもよくなりました。これは非常に良い変更だったと思います。
ただ、一般の人からすると「え、今までダメだったの?なんで?」という話ではありますが・・・

先発品では未だに認められていませんし、後発品でも、錠剤、水剤、散剤同士での変更のみで、錠剤を散剤に変更したりするのは×(病院にお伺いを立てる必要があります)


個人的には一般名処方がいいと思っています。商品名の記載を禁止し、一般名と力価のみ記載。
例えば以下のように。

ファモチジン 40mg(力価) 分2朝夕食後 14日分

その薬局に在庫している品目で対応すればOK。もちろんガスター散でも可。

こういった一般名処方を禁止しているのは、医師と製薬メーカーの都合でしかありません。「在庫がない」と言われ、複数の薬局をハシゴして回る。そんな患者のことを考えたことがあるのでしょうか?
門前の薬局に行けばいいというならそれは誘導であり、国策に反します。国は面分業を推進するなら、まずそういったシステムを改めるべきではないか、と思います。


もっとも、薬剤師側の努力も必要。一般名処方反対の理由のひとつに挙げられるのが、薬剤師のレベルの低さ。権限の無さを嘆く薬剤師は多いですが、いざ権限が与えられると「そこまで責任は負いたくない」「もう勉強したくないし^^;」では心許ない。