2013年6月28日金曜日

必要な錠数が整数にならない粉砕調剤のやり方

磁製乳鉢(乳棒付)
磁製乳鉢(乳棒付)
posted with amazlet at 13.06.05
アズワン
売り上げランキング: 21,209

例えばこんな処方。

Rp1) レニベース錠2.5mg 0.8錠
分2朝夕食後 28日分

0.8錠ということなのでもちろん粉砕するわけですが、問題は必要な錠数が

0.8錠×28日分=22.4錠

小数なんていう半端な数で調剤は不可能です。
さてどうすればいいでしょう?


答えは必要な錠数が整数になる日数分作って余りを捨てるです。


例えば上記の例では30日分作ることによって必要な錠数が

0.8錠×30日分=24錠

このように整数になります。
その後2日分(4包)捨てれば完成。

一度に60包撒けない分包機なら、(12錠→30包)×2回で。



あるいは1日量が0.7錠の場合でも、同様にして

0.7錠×30日分=21錠

その後2日分(4包)捨てればOK。

一度に60包撒けない分包機なら、(10.5錠→30包)×2回で。
半錠が嫌なら(14錠→40包)×2回で。

このようにして作ってください。


「捨てるなんてもったいない…」という気持ちはわかりますが、この方法以外で調剤はほぼ不可能ですし、モノにもよりますが金額にして大したことはありません。

「余った分は捨てずに置いておけば次回使えるかも…」という気持ちもわかりますが、脱ヒートした上に粉砕までした薬をいつかわからない次回のために置いておくのは色んな意味で得策ではありません。潔く捨てましょう。

関連記事:薬局における医薬品のロスについて知っておくべき2つのこと