2014年4月24日木曜日

トラブル時に大集合するのはやめよう

羊

薬局で仕事をしていると、たいてい仕事の流れというのは決まっていて、だいたいいつもこういう流れというのが見えてくると思います。

そこにトラブル、というほどのことじゃなくても、「いつもと違う何か」が起きると大集合する人たちがいますよね。あれ、やめません?


集合すると流れが止まる


当たり前ですが、全員集合してしまうと全体の流れが止まります。

処方せんを受け取る事務、レセコンに打ち込む事務、調剤する薬剤師、監査する薬剤師、投薬する薬剤師と分担して業務は流れているわけですから、ちょっと何かがあるたびに全員手を止めて集合するのは非効率極まりないです。


他の人と同じ動きはしない


例えば事務が二人いる状態で入力待ちの処方せんが一枚ある場合、一方が入力、もう一方が他の仕事をしますね。

あるいは薬剤師が二人いる状態で入力済みの処方せんが一枚ある場合、一方が調剤を始めているなら、もう一方は監査を始めますね。同じ動きをすると非効率だからです。

これと同じで、「いつもと違う何か」が起こったからといって全員で事に当たるのはあり得ないわけです。


じゃあどうすればいい?


わかる人を一人だけ捕まえて教えてもらう」もしくは「わかる人に引き継ぐ」のどちらかです。

そして、事に当たっている人たち以外の人がやるべきことは、それ以外の業務に遅れが生じないようちゃんと業務を回すこと。「いつもと違う何か」に対処するため一人ないし二人抜けているわけですから、その穴をちゃんと埋めること。つまり、集合するのではなくむしろ離れるが正解です。

そしてできれば、事に当たっている人たちのやり取りに聞き耳を立てておいて、何が起こったか?どう対処したか?少しでも把握できれば完璧です。後で聞いてもいいわけですから「できれば」です。



実は女性特有の動き?


例えば小学校でドッヂボールをして遊ぶとします。メンバーが女の子だけの場合、誰か一人がボールを当てられて泣き始めた場合、ゲームは中止です。全員集合してその子のところに集まらないといけません。そうしないと「あの子ひどい」となるからです。

対して男の子だけの場合、誰か一人が泣いてもゲームは続行されます。むしろ泣いてる子はコート外に追い出され、泣き止んだら戻って来いという感じ。全員集合して慰めようものなら「泣いてる子に対する侮辱」になるからです。

こうした男女差が仕事面でも現れているのではないかと私は思っています。


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私が以前勤務していた大規模薬局では、明確に「集合禁止」を謳っていました。このようにルールで決めてしまえば、女性同士の「ひどい人だと思われたくない集合」を防ぐことができます。


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